父は大学院の哲学科を卒業している
本当は大学教授になりたかったらしいが、競争が激しすぎて離脱した(と、母は言っている)
専門は「カント」の「純粋理性批判」だそうだ(なに?)

カントという名前はかろうじて聞いたことがあるが、ボクも母も哲学に関しては無知であるし、興味もない。
ところが父はカントをいたく尊敬し、生きる指針にしているそうだ(そうとも思えないが)
今日の夕飯は何にしようと考えている母の横で、父は「生きる意味」について考えをめぐらしている。

よく、「会話はキャッチボールのようなもの」と言われるが、
父と母の場合は、互いが投げたボールが好き勝手な方向へ行ってそのまま戻ってこない状態をさすものである。

具体的にどういうことかと言うと、
母はこう言う

そして父はこう言う

そして最後はこうなる

いつもだいたい、フェードアウトする
どちらかが負けるということではなく、「相手にしない」ことで日常がうまく回っている(ような気がする)
物事はとことん突き詰めないことだ

